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お酒が好きです。

中でもウィスキーが一番好きです。

アルコール全般好きで、
食事やシチュエーションによって色々と飲みますが、
純粋にお酒だけ楽しむ時はもっぱらウィスキー。

特に素の味わいを生かしつつ、
ぐっと飲みやすくなるトワイスアップがお気に入りの飲み方です。

熟成が作る深い味わい

ウィスキーは蒸留後数年、樽に入れて熟成させます。

我々を誘惑するあの妖艶な琥珀色は、
熟成する中で樽の木材の色が染み出して付いた色です。

だからウィスキーって樽の味も合わさって完成するんですよね。

蒸留直後の無色透明のウィスキーはニューポットと呼ばれますが、
同じニューポットでもどんな樽で何年熟成させるかで味わいが変わります。

まるで大人になりたての若者が、
その後の出会いや年月で成長していく、
人生そのもののようです。

どんな樽と出会い、
何年間同じ時間を共にしてきたのか。

ウィスキーを愉しむことは、
そんなウィスキーの人生を感じることでもあります。

だから少量をじっくりと味わって飲みます。

ウィスキーが主役なので、
つまみはウィスキーを引き立てるための簡単なもの。

それが熟成という人生を歩んできたウィスキーとの向き合い方です。

ウィスキー作りの覚悟

以前、ニッカウィスキーの蒸留所を見学したとき、
ニッカの由来は「大日本果樹株式会社」の略だという話を知りました。

ウィスキーが完成するまでには数年間かかるので、
それまでの間はリンゴジュースなどを売っていたそうです。

何年も先まで売上が1円も立たない事業に投資することは、
経営判断としてかなりの覚悟が必要だと思います。

だから、世の中に出回っているウィスキーは、
何年も、何十年も前にそんな大きな覚悟でウィスキー作りに挑戦してくれた先人達のお陰なんだなあ、
と感謝と尊敬を感じずにはいられません。

話が逸れますが、ビジネスって目先の利益だけではなく、
長期的に何を成すべきか、
ということを考えて追及することってすごく大切だなって考えるんですよね。

そんな観点からもウィスキーには特に魅了されます。

ウィスキーのための時間と空間

ウィスキーを愉しむためには、
じっくりと味わうことができる十分な時間と、
余計な邪魔の入らない空間が必要。

これらがすべて揃うことで極上のウィスキーが愉しめます。

心ゆくまでゆったりと、
氷とグラスが触れ合う音が邪魔されない程度に静かに流れる音楽を聴きながら、
熟成の深みを味わう。

日常生活の中で合理性に追われている人も多いと思いますが、
ウィスキーを愉しむその時は、
五感のすべてを至福のためだけに注いでも良いかもしれません。

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